来院のご報告NO.5(股関節の痛み)

6/27日 K

 40代女性で日常的にオフィスでデスクワークを行なっている方。これまでずっと腰痛と股関節の痛みを共にして生活していたそうです。これまでに多くの病院や整骨院に通ってきた経緯がありましたが改善せず、治ることを諦めるようになっていました。

初めは右脚を引きずって歩きながら来院されておりました。

 前回のご紹介させていただきました患者様と身体の体質は似ており、腰は前方に反りだし、内股(うちまた)、そして大きな特徴として足の甲が高いということでした。通常は股関節が内股の方は形式的に足の甲が低く、俗に言う扁平足の方が多いのが普通です。

ヒトの体の構造力学の話になるため難しくなるのですが、K様の場合はこの足の甲が高いことで股関節と反り腰に対して負担を増幅させていると判断しました。

そこから約3ヶ月は通院ペースをグッとあげて、K様の本当に弱い筋肉のうち3箇所に狙いを絞ってトレーニングを入れながら施術を行ってまいりました。頑張って通院された甲斐があって今では日常的な股関節の痛みに悩むことはなくなりました。

 今回のケースはヒトの体の構造的な力学をベースに施術計画を立ててきたわけですが、なぜ構造的に乱れが生じるのでしょうか?

答えは簡単です。自分自身の身体を支える筋肉の低下が原因となっているためです。ヒトの体の筋肉は年間2%低下すると言われています。意識しなければヒトは自身の得意な筋肉ばかりを使います。どんどん身体は傾き結果的には痛みを伴うことになります。

当院では最初の検査でその方の身体の歪みと強い筋肉と弱い筋肉を徹底的に調べます。その上でなぜ痛いのかと言う仮説を立てて患者様に説明いたします。

自分ではわかりにくいため、長い間痛みに苦しめられている方は一度鏡の前に立ってみて自分の姿や傾きをチェックしてみてください。