ご来院の報告(股関節の痛み)

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 看護のお仕事をされる30代の女性。毎日歩き回り忙しく動き回る事により、お尻(股関節)の痛みが長年続いております。

女性の場合は特に股関節の痛みを訴えるケースが多いです。その中でも注意したい症状が【変形性股関節症】です。股関節は脚の付け根にあるので、最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根に痛みを感じます。症状が進行するとその痛みが強くなり、場合によっては常に痛みが出たり夜寝ていても痛みが出る場合もあります。

日常生活では、ズボンや靴下が履きにくくなったり、トイレや正座が困難になります。また長い時間立ったり歩いたりすることがつらくなりますので、台所仕事などの家事労働に支障を来たします。

 股関節は骨盤と脚の骨(大腿骨)がジョイントした場所です。大腿骨の先端は非常に滑らかな丸みを帯びて骨盤の受け皿(骨盤の臼蓋)にはまっています。変形するとこの大腿骨の先端の丸みがどんどん潰れて変形していきます。一度変形が始まると骨は元に戻りません。したがって生活が困難になったり、痛みがひどい場合は人工骨頭と言う金具に入れ替える手術を余儀なくされることとなります。

 特徴的な体型として、いわゆる【内股うちまた】の方に多くN・M様の場合も例外なく極度の内股でした。おまけにハードな仕事のため負担は腰まで及び腰椎椎間板ヘルニアまで併発しており、お尻から脚の先までしびれが出る有様です。

病院の診断と処置に関しては万全を期しておられましたので、我々は日常生活においての姿勢と弱い筋力の強度向上を目的として施術を行なっております。長い年月をかけて形成した身体なので体型を標準に戻すことは容易なことではありませんが、放っておくと悪化の一途をたどります。現在少しづつ体型が変化し始め、症状が和らぐ日も出てきております。N・M様の一日も早い回復のためこれからも全力で関わって参ります。